今回は、日々の業務の中で必要性を感じて挑戦した「情報セキュリティマネジメント試験」についてお話しします。
まずは土台となる知識を身につけたいと思った
私が情報セキュリティマネジメント試験に挑戦した理由は、情報セキュリティに関する知識を体系的に身につけたいと考えたからです。
情報セキュリティ対策は、今やどの会社でも欠かせない取り組みです。
しかし、当社のような規模の会社では専任の担当者を置くことが難しく、IT関連の業務を担当している私が対応していくことになる状況でした。
とはいえ、当時の知識は「一般的なことを少し知っている」程度で、何から手を付ければよいのかも分からない状態でした。このままでは調べても分からないことばかりで、担当者として前に進めないという焦りも感じていました。
会社からは将来的に「情報処理安全確保支援士」の取得を目指してほしいという話もあり、その資格に向けた勉強を始めていました。
しかし、試験制度のリニューアルにより、しばらく試験が実施されないことになりました。
「その間にゆっくり勉強すればいい」と考えることもできましたが、それでは目に見える成果がなく、モチベーションを維持しにくいと思いました。
そこで、現在の学習の到達度を確認する意味も込めて、まずは情報セキュリティマネジメント試験を受験することにしました。
理解することを大切にした勉強法
勉強を進める中で最初に感じたのは、情報セキュリティの世界は想像以上に幅広く、奥が深いということです。
普段ニュースなどで耳にする言葉も多くありますが、実際に説明できるかと聞かれると意外と難しく、表面的な理解では通用しないことを実感しました。
特に苦労したのは、略語やアルファベット、番号で表される専門用語の多さです。
用語の意味だけを暗記してもすぐに忘れてしまうため、「理解すること」を最優先に勉強を進めました。
また、仕事をしながら勉強時間を確保することも大きな課題でした。
家ではなかなか勉強のスイッチが入らないため、朝夕の通勤途中にスターバックスへ立ち寄ることを自分へのご褒美にする代わりに、「寄ったら必ず参考書を読む」というルールを決めました。
勉強を気合いや根性だけに頼るのではなく、毎日のルーティーンに組み込むことで自然と続けられるようになり、自分にはこの方法が合っていたと思います。

通勤途中のスターバックスで学習。
毎日のルーティーンにすることで、無理なく勉強を継続できました。
そして、理解を深めるために大きな助けとなったのがAIです。
参考書を読んでいて分からないことがあれば、「○○について詳しく説明して」と質問し、まずは内容を理解することから始めました。
そして説明を読んだ後は、「○○という認識で合っていますか?」と、自分なりの理解を言葉にしてAIへ返します。
もし解釈が違っていれば、その場で訂正してもらえるため、自信を持って次へ進めることができました。
また、「これは前に出てきた○○と関係がありますか?」「同じような考え方ですか?」と質問し、知識同士をつなげながら整理することも意識しました。点だった知識が線でつながることで、記憶にも残りやすくなったと感じています。
さらに、自分なりのたとえ話を考え、「この例えで理解しているけれど合っていますか?」とAIに確認することもよくありました。
別のものに置き換えて説明できるということは、本当に理解できているかを確かめる良い方法です。
AIから「その理解で問題ありません」と言ってもらえると、自信を持って知識として定着させることができましたし、そのたとえ話は実際に人へ説明するときにも役立つと感じています。
会話が長くなったときには、「ここまでの内容を整理して」とお願いし、自分専用の復習ノートのように要点をまとめてもらいました。
振り返ってみると、AIを検索エンジンとして使うのではなく、「分かるまで何度でも教えてくれる専属の家庭教師」として活用できたことが、最後まで学習を続けられた大きな理由だったと思います。
合格はゴールではなく、次のスタート
試験に合格したときはもちろん嬉しかったですが、思っていたほど点数は伸びませんでした。
合格ラインは超えたものの、「まだ理解が足りていない部分がたくさんある」と改めて実感しました。
そのため、「合格したから終わり」ではなく、「次の目標に向けてもっと勉強しよう」という気持ちの方が強かったことを覚えています。
現在は、自社で「セキュリティ対策評価制度」の星3取得を目指し、情報収集や調査を進めています。
実際の対応は専門会社の支援を受けながら進める予定ですが、担当者として内容を理解し、適切な判断をするためには、自分自身にも知識が必要です。
今回の資格取得を通じて得た知識は、そのための土台になっていると感じています。
そして、次の目標は会社から期待されている「情報処理安全確保支援士」の取得です。
今回の合格はゴールではなく、その目標へ向かうための一つの通過点です。これからも「理解すること」を大切にしながら学びを続け、一つひとつ知識を積み重ねて、会社に貢献できる担当者を目指していきたいと思います。
最後に、一つだけ今回の受験での失敗談を
以前から最終目標として「情報処理安全確保支援士」の取得を目指し、その参考書で学習を進めていました。
そのため、「情報セキュリティマネジメント試験も、その知識があれば十分対応できるだろう」と考えていました。
ところが試験範囲を詳しく確認すると、情報セキュリティマネジメント試験には、制度や組織での運用、マネジメントといった、この試験ならではの内容が数多く含まれていたのです。
「これは対策を変えないと間に合わない」と気付き、試験直前になって情報セキュリティマネジメント試験専用の参考書を数冊購入し、慌てて勉強をやり直すことになりました。
無事に合格できた今だから笑い話ですが、「上位資格を勉強しているから大丈夫」と思い込んでいたのは完全な勘違いでした。
この経験を通して学んだのは、資格の名前や位置付けだけで判断するのではなく、まずは試験の目的や出題範囲を正しく理解することの大切さです。
もしこれから受験される方がいらっしゃれば、ぜひ最初に試験範囲を確認することをおすすめします。私のように試験直前になって慌てることがないよう、この失敗談が少しでも参考になれば嬉しいです。
